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喫茶去

日日是好日。皆様にとって毎日が好き日でありますよう。

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『五感で愉しむ源氏物語』御礼

過去ログ

かごしま文化研究所主催『五感で愉しむ源氏物語』とても素晴らしい企画でした!!
雅楽、バレエ、朗読、邦楽、そして源氏物語の権威あるゲストと主催者みたけきみこさまとのトーク。
その多彩さは百科事典のような、玉手箱のようなきみこさまの脳内を垣間見てるよう(^^
そしてその内容をぎゅっと凝縮して実現化した三嶽豊理事長、そして演出家、スタッフの方々本当にブラボーーー!!でした。

もともとは亡母とのご縁からお声掛け頂いたこの企画。
気づけば作曲家久保禎先生との久しぶりのタッグ。あこがれの琵琶坂田美子先生との共演。内弟子時代からの演奏家仲間との合奏。そして日本女子大学の大先輩や元学長との出会い等々、私にとって色んな意味で拡がりのある舞台になりました。
素敵な機会を本当に有難うございました。

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『女楽』

楽曲についてちょっと簡単に説明。久保禎先生が作曲された今回のこの曲。
もともとは源氏物語「若菜」の巻に出てくる女たちの合奏シーンに基づいています。


源氏の最愛の人といわれた紫の上。はるばる須磨から京の六条院に迎え入れられ、紫の上のよきライバルとして描かれた明石の君。その娘で現天皇の中宮になった明石女御。そして年若いながら血筋から源氏の正室となった女三宮。この4人がそれぞれの楽器を奏でるのがこの『女楽』です。
和琴を弾いていた紫の上は17絃、明石の君は坂田美子先生奏でる琵琶、そして箏の琴は明石女御、女三宮ということで13絃に割り当ててます。


「若菜」の巻は源氏物語でも重要なシーンと言われ、各登場人物の心情や思惑が絡み合う場面。
特にこれまで源氏より寵愛を受けそれまで正室格とされてた紫の上にとって、源氏が女三宮を正室に迎えた事で、深い虚無感にとらわれたことだろうと思います。そして紫の上は出家したいという思いを持ち続けることになります。
そんな紫の上の気持ちを表現する17弦ソロ部分。時に激しく、時に哀しく、久保先生が作曲されたのだろうなと思いつつ弾かせて頂きました。



昔、源氏物語を最初に読んだ幼い時は、源氏って次から次に女の人に手出していかがわしい!!(笑)と思っていたけれど、この年齢になるとそう単純ではなかったんだろうなと思い返したり。それぞれの登場人物の感情が見えてくるとより一層深くこの話に惹きこまれ、改めて紫式部という人の観察眼、想像力、構成力ってすごいなと思いました。

演奏だけでなく、こんな文学への気づきも与えてくださったみたけご夫妻には本当に感謝感謝の一言です。

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