喫茶去

日日是好日。皆様にとって毎日が好き日でありますよう。

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おんかつ研修、そして宇宿小学校公演

磯原から帰ってきた翌日からおんかつ研修でした。


「おんかつ」は「公共ホール音楽活性化事業」の通称で財団法人地域創造の活動の一つです。
地域創造HPの説明を引用すると

地域創造が派遣経費などを負担し、オーディションで選ばれたクラシック音楽の新進演奏家(登録アーティスト)と専門家を年間約20市町村のホールに派遣します。演奏家とホールが共同で企画し、小学校や福祉施設などに出向いて実施する多彩な地域交流事業とコンサートを行います。
また、都道府県等と地域創造が連携し、アウトリーチ・コンサートの普及を行っています。

今年3月TPAMでアウトリーチ活動に目を向け始めた私。
その後、上記おんかつのオーディションを受け、2010年-11年のアーティストとして無事合格し、先日は研修に行ってきました。
内容はまず事業内容、アウトリーチの概念論に始まり、次に実際私たちが生徒役として演劇ワークショップを受けたり、また実際に自分が小学5年対象で45分間アウトリーチするのだとしたらという宿題も出され、それをコーディネータ(上記引用文内の専門家にあたります)に見てもらい、アドバイスをもらうというディスカッションもありました。内容はかなり実践的で、とても濃い充実した2日間を過ごす事が出来ました。


方法論としての意見ももちろんなのですが、特に印象に残ったのは、「アウトリーチで一体何を伝えるのか?」ということ。


音楽を伝えるのはもちろん。でも音楽で何を伝えるのか?


それはアーティストの生き方そのもの。
だからアウトリーチでは、自分の思いや在り方をどう伝えるのか、創意工夫をしなければならないと。
アドバイザー能祖さん曰く「ラブレターをあげる気持ち」で、との言葉に深く考えさせられました。


今までも学校公演や施設訪問など数多くこなしてきて、その対象毎にプログラムを考えて、工夫をしていたつもりではあったけれども、実際その中で自分をどれだけ見せてこられたかなと振り返ったのです。


研修を終わって、ずっと考えていたことは、自分が箏という楽器を通じて伝えたい事は何かという事。
折りしも、東京から戻った翌朝は、鹿児島市宇宿小学校、全校生徒対象の学校公演。


結果、私が伝えたいことは2つかな、と思いつきました。

●何かを見たり、聞いたり、経験をすることに絶対の正解とか間違いとかはないんだという事。
●上記経験したことのなかで、自分が好きなものを見つけたら、心の中にその好きを持ち続け、大事に育てることが、結果自分の強みになるという事。


翌朝の宇宿小学校プログラムは既に2ヶ月程前から決定してましたが、自然と上記二つを感じてもらいたいプログラムになっていたことに気付きました。
ただ、意識するか、してないかの違いは大きく、子供達への訴え方も全く意味合いが違うものに変化したように思います。
つまり、研修前の私だったら、プログラムの曲解説や箏の説明で終わってたかもしれないけれども、上記の気付きがあったおかげで、ところどころに上2つのメッセージを組みこめたと、思ってます。それは、梶ヶ野亜生という演奏家にしかできないアウトリーチに近づけたという事。

具体的に書き出すとちょっと長くなりそうなので、割愛します。
が、突き詰めれば、自分が箏を、そして音楽をやってるのは何故か?という質問と一緒かなと。
箏を媒介にして、人や地域と繋がっていく事が自分の将来的な目標なのかなとも思ったのでした。


これから11月前半は、地域の文化祭、学校公演、キャンパスコンサートと立て続けに鹿児島で4つの舞台がありますが、いろんな意味でまだまだ考えてる最中。
本番までになんとかラブレターを書き終えなければと頭をフル回転させているところです。


こんな時に、新曲も2曲・・・・頭ぐるぐるです。
でも楽しい!


私は演奏するのが、そして音楽を考える事がこんなに好きなんだと最近つくづく感じます。
最近どこで何弾いても、楽しいなぁ。




 

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